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2025/06/16

芍薬と影と。

 



大きな花頭の芍薬が、とうとう花弁を落としてドサッと落ちた。

窓から差し込む光が透明な花の繊維を透過して美しかった。







花弁は、芍薬の集合体から離れて花弁としての新たな生命を映しだしていて、全体で在った頃では、知覚できなかった一つ一つの命脈が輝いていた。






どこまでが生きていることで、どこまでがその終わりなのか。


境界線のありかを探求しようか。